(作業手順)
1.「造形カリキュラム編成の基本的な考え方」を参考に、年間に取り上げたい造形活動を抽出する。抽出に際しては活動のバランスに留意すること。
① 平面と立体に分ける。
② 一人ひとりの活動と、群れの活動に分ける。
③ 平面は描画が中心になるが、用具、素材、テーマに配慮して、クラスの
子どもたちが楽しめるように活動内容を選択する。
④ 立体は工作が中心となるが、平面以上に用具、素材、テーマに配慮して
工夫する。
⑤ 最終的な4週ごとの活動の配列には、季節、行事、子どもの様子を
反映し、ドキュメンテーションの結果に応じて、柔軟に作り直す。
2.取り上げたい活動を期ごと、4週ごとに並べる。
3.保育を実施する。
4.保育の実施後はドキュメンテーションをとり、4週ごとのカリキュラムに
反映する。
5.活動量の目安
① 一人ひとりの描画10~15枚
② 一人のひとりの工作3~7点
③ 群れの描画3~7点
④ 群れの製作3~7点
⑤ 製作のための小さな遊び場(別掲)を置く
6.製作のための小さな遊び場も、子どもの造形活動の装置である。準備には次のような点に留意する。
① 製作コーナーは、保育室のいずれかの壁に接していて、その面の;一部を
 保育者の定位置とする。
② 作業台は、クラスの総人数の5分の1以上の子どもたちが参加できる
広さにする。
③ 用具及び素材は、安全に配慮しながらも、できるだけ多様なものを
用意する。
④ 製作のヒントとなるような作品や技法を保育者が手作りしたり、子どもと
一緒に取り組むことで、子どもに伝える。子どもはそれを伝承する。
⑤ 必要に応じてドキュメンテーションをとる。