造形カリキュラム


  • 海の中に住む生き物たちがいきいきと画かれ、今にも本当に動きだしそうです。どうやら、この絵は魚のお祭りが開かれているようです。
  • 『自分の色』9色の原色から自分だけの好きな色を作り出し、大好きな乗り物を沢山描きました。
  • 『大好きなお父さん』お父さんを思い出しながらゆっくりと丁寧に描き、終わる頃には充実感いっぱいの表情をしていました。

【Ⅰ】造形カリキュラムの基本的な考え

5.絵から気持ちを感じ取る

 形がとれるようになり、周りの人にも何が描かれているかが分かるようになると、上手だ、下手だと大人は勝手な批評を始めますが、子どもの絵に向かうときは、作品から子どもの気持ちを感じ取りたいものです。そのポイントをいくつか挙げておきます。
(1) 線に注目する
  ・  丁寧に引かれているか
  ・  気持ちが込められているか
  ・  かすれたままにしていないか
  ・  いらいらと引かれていないか
  ・  投げやりに引かれていないか

(2) 色に注目する
  ・  自分の色を作っているか
  ・  色に深みがあるか
  ・  色のバランスがいいか
  ・  数枚を通してみたとき、その子の色彩に対する感覚(色感)
     が共通しているか
(3) 顔に注目する
  ・  顔を描いているか
  ・  顔に表情があるか
  ・  笑っているか

(4) 全体の印象に注目する
  ・  音が聞こえるか
  ・  動きがあるか
  ・  自分の部屋に飾りたいか
  ・  楽しい感じが伝わるか
  ・  寂しさや冷たさはないか
  ・  物語が展開しているか
  ・  時間をかけて描いたと思えるか
  ・  丁寧に描いているか
  ・  いちばん描きたかったものが何かわかるか

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