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【Ⅰ】造形カリキュラムの基本的な考え2.造形活動とは何か(4)人との関連において造形活動において人(他者)は、ふたつの様相に出現します。ひとつはテーマとして描かれ、取り上げられる人です。さきのマーブリングによるカード作りでいえば、お父さんお母さんです。そしてもうひとつは、ともに描き作る人です。描き作る子どもたちは、このふたつの様相に現れる他者と活動を展開してゆきます。描かれるモデルとしての人とは、自分との関係性に現れるイメージによって描かれます。少し範囲を拡げれば、その対象が人ではなく犬やライオンといった動物の場合もあるでしょうし、工作であればくるまやおうちの場合もあるでしょうが、いずれにしてもモデルと自分との関係に立ち現れるイメージの連続が描画や工作の作業を維持することになります。 |