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保育者が活動を提案するということ ~園長の個人的な体験とともに~(背景)泣いたり、拗ねたり、落ち込んだり・・・、保育の場の子どもたちは、一日に幾度もつらい気持ちを味わうようです。エピソードの二人も、大好きな先生との別れのつらさをぐっと我慢していることが痛いほど分かるのですが、私たちはどうしてあげることもできませんでした。大泣きしたり、保育室を飛び出して旧担任のところへいってくれたほうがたすかったかもしれません。でも二人は、自分たちがおかれている状況をわきまえてはいても、こみあげる淋しさは自分でもどうすることもできないでいました。そのような二人に、私たちもなす術がありません。それだけに、オペレッタを演じるあいだに元気を取り戻した二人に驚き、そして安堵したのでした。 さて、若いころに不思議に思ったことのもうひとつは、歌です。子どもが初めて出会う歌なのに、短いフレーズごとに先生が歌って聞かせ、それを子どもたちに何度も復唱させたり、給食のいただきますのまえに、とにかくひととおり歌わせたりといったことが繰り返されていたことでした。 |