音楽カリキュラム編成の基本的な考え方


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【Ⅰ】保育の場の音楽とは何か

3.保育の場において、音楽の三要素がもつ意味

(1)リズム(律動)
①拍と拍の時間間隔は速度を決定する
 端的にいえば、メトロノームによってコントロールされるような速度(テンポ)のことですが、ラルゴやアダージョのように遅い速度はゆったりとした情感をもっていますし、アレグロは軽快な気分を醸しだし、プレストともなればアレグロに力強さやスリルが加味されます。
 また、速度が変化することによっても音楽に表情を付けることができます。例えばリタルランド(だんだん遅く)は終止へ向かいますし、アッチェランド(だんだん速く)は、興奮をもたらします。
 具体的な保育の場では、歌いなれた、あるいは演奏に熟達した曲のテンポをいろいろに変えてみたり、曲の途中で速度を変化させると、子どもたちの目は輝きだし、音楽の世界により深く没入するでしょう。
 また、メトロノームのように客観的な拍の位置に対して、"つっこんだり"、"もたらせたり"することも"ノリ"に影響を与え、フレーズを歌うことに貢献します。

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