音楽カリキュラム編成の基本的な考え方
キャプションが入ります。
【Ⅰ】保育の場の音楽とは何か
2.保育の場の音楽
(4)楽器を用いるのはなぜか
③奏でる楽しさ
むやみにビーブーやるうちはいいのですが子どもたちはすぐに飽きて、メロディらしきものを吹いてみようとします。その頃を見計らって楽曲を提案すると、たちまち子どもたちはその虜になるのですが、楽器はそうやすやすと言いなりにはなってくれません。それでも繰り返し取り組むいあだに頭が覚え、体が覚え、指が覚えて、"みんなと一緒が楽しい"にたどり着きます。
楽器に息を吹き込み、指でキィを押さえることで聞こえてくる鍵盤ハーモニカの音は、指先やマウスピースからの振動も伴って、自分の耳に届きます。二人以上であればその音は、友だちや先生の音に融けこんで聞こえてきます。自身の行為が音となり、アンサンブルとなって聴こえる楽しみは、歌を身体に響かせる楽しさとはまた一味違ったものです。そこには操ること、奏でることの楽しさが加味されるのです。