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【Ⅰ】保育の場の音楽とは何か2.保育の場の音楽(3)表現される音楽保育の場には、先にみたように子どもの遊びから生まれる音楽を素地にして、保育者によって子どもたちに与えられる音楽があります。それは日々の生活に彩を添える音楽であったり、四季に取材した歌であったり、行事の歌だったり、物語の世界や子どもの世界を歌った歌だったりするのですが、子どもたちはそれらの歌を覚えて、みんなで歌ったり、踊ったり、奏でたり、演じたりして楽しみます。あるいは家でお母さんに歌って聞かせたり、踊って見せたりするでしょう。ときにはひとりでこっそりと取りだして、鏡の前の自分と楽しんでいるかもしれません。このように音楽は楽しいと、子どもに自覚的に歌われたり、踊られたり、奏でられたり、演じられるとき、音楽は「表現される音楽」として、保育の場に登場します。 |