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第3節 保護者に求めたい理解1.保健を“わかちもつ”こども園に起因して子どもが怪我をしたり病気になったりすると、こども園や保育者は保護者の信頼を失うことになります。そのようなとき、どこまで子どものことを案ずる保護者の気持ちを、我がこととするかが問われます。適切な対応をとった、原因は不可抗力と思えるものであった、謝罪もした、保険にも加入していたなどと並べ立てても、親の気持ちは収まるものではありません。親と同じように親の気持ちになって子どもの身を案じ、その気持ちが伝われば、少しは赦してもらえるのかもしれません。次章の「保護者と保育を"わかちもつ"」に詳しく述べますが、保健は保育の土台ですからやはり、保護者と"わかちもちつ"ことが求められます。それは単に子どもの一日を分担することではなく、子育ての喜びもしんどさも親と分かち合うのです。そのように親との信頼関係を築くことができれば、いろいろなことを赦し赦される関係にたどり着けるのではないでしょうか。 |