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第2節 予防ということ2.衛生とは何か、安全とは何か有機物は死ぬということ、死ぬと腐るということ、腐ると悪臭を放つということを体験的に知ることで、不潔とは何かを子どもが知ることになればと思います。汚れてもいない手を外から帰ったからという理由だけで丁寧に洗えといわれても、細菌やウイルスは目には見えませんから子どもの理解の外のことになります。でも泥で汚すだけでなく、悪臭も含めて手が汚れ、それを石鹸で洗い流していい匂いになったとき、子どもは体験的に清潔とは何かを知るのではないでしょうか。発汗を放置したときの臭気も同じです。安全も同様に、危険を言葉だけで教えても無理があります。だからといってわざわざ子どもを危険にさらすわけにはいきませんが、子どもに判断を委ねることで子どもが危ないことを実感する機会が生じることもあります。 |