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第1節 病気や怪我に気づく2.まるごとのその子を抱える子どもの心と体は別々に論じることができないのであれば、子どもの普段からの心の在りようが、保健に重要な意味を持つことはいうまでもありません。あるいは保育という営みが「子どもの心が育つこと」であるなら、なおさらのことです。家庭環境や家族との繋がりといった家でのその子の心の在りようと、こども園に居場所があるか否か、保育者や他児との関係はどのようであるかといったこども園でのその子の心の在りようから保育者が読み取り、その読み取りが変容する過程が保育者にとっての「子どもの心」です。だからこそ保育者は、"なんだかいつもと違う"と、感じ取れるのです。 子どもが健康であるとは、子どもがいつものようにこども園にいることに他ならないのです。子どもの"いま・ここ"の様子がいつもの様子と違わないことが、子どもが健康であることの証しなのです。 |