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第1節 病気や怪我に気づく1.心と体保健は、保育を支える重要な土台です。ところが一般的に保育現場では、保健というと病気の早期発見と予防、怪我の初期手当てと防止、そして子どもと保護者への健康・安全教育に終始しています。生活リズムや栄養バランスの大切さ、適度な運動の必要性、清潔意識の重要性を子どもと保護者に伝えながら、医療機関の検診や検査、計測などによって身体及び身体機能の異常を早期に発見することに努め、園環境における衛生と安全の向上に怠りないことで、こども園の保健は担保されるとするのが一般的なようです。でもそれだけでは、保育の観点から重要な何かが欠落しているように思われます。それは、子どもの心と体を別々に論じることはできないということです。 |