第4章 保育に備えること、省みること


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2.保育の計画、記録、評価に関する書式

(1)書式の種類

 岩屋こども園アカンパニの保育案には、「節の保育案」と「週の保育案」があります。これらはクラスの予定や保育の準備を記入するものですが、一人ひとりの子どもへの保育者の願いを記入するものとして、「遊びと生活の課題設定ワークシート」があり、これは保育所保育指針にいうところの個人別指導計画に相当します。
 次に記録ですが、日々の保育の様子は、「週の保育案」の左表の「保育の記録」欄に記入しておきます。子ども一人ひとりの育ちの記録は、年度末に「引継ぎ事項報告書」と「保育要録」に記入されますが、保育者は各自、期毎にメモを残しておき、年度末の記入に備えます。また、誕生から36ヶ月までは「発達のチェックリスト」によって個人別に記録されます。これは健康診断や身体測定の記録とともに、心身の育ちを客観的に支える資料となります。
 クラスの様子を保護者に伝えるものとして「クラスだより」、一人ひとりの子どもの毎日の様子を伝えるものとして、2歳児クラス以下の「連絡ノート」があります。
 「エピソード記述」は、不定期ですが保育者の心に残った出来事がエピソード記述の方法論に従って記録されたものです。また、「ケースカンファレンス記録」は、「エピソード記述」を資料にした語り合いの記録です。
 以上の書式のうち、「遊びと生活の課題設定ワークシート」「申し送り事項書」「保育要録」「発達のチェックリスト」「連絡ノートのコピー(必要部分のみ)」「エピソード記述」「ケースカンファレンスの記録」は、「個人別ファイル」に綴じられ、入園から卒園まで事務室に保管されます。そのほかに「個人別ファイル」に残されるものは、「入園時の面談記録」「家庭訪問(入園時のみ実施)の記録」そして「児童票」です。
※ 一覧にすると以下のとおりです。
 
①節の保育案
②週の保育案と記録
③遊びと生活の課題設定ワークシート
④引継ぎ事項報告書
⑤保育要録
⑥発達のチェックリスト
⑦クラスだより
⑧連絡ノート
⑨エピソード記述
⑩ケースカンファレンス記録
⑪入園時の面談記録
⑫家庭訪問の記録
⑬児童票

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