第4章 保育に備えること、省みること


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1.保育の計画と記録、評価、及び職員の資質向上に関する骨子

(3)記録と評価には“記述すること、語りあうこと”を

 保育者の目論見によって用意された装置をはたらかせて、子どもと保育者は保育を展開します。展開とは予想を超えた事象が紡がれてゆくことですから、ときに保育者の心を捉え、保育者に深く刻み込まれたり、その意味を捉えきれずいる保育者を悩ませたりもします。そのようなとき保育者は、その展開の顛末をエピソードに描いて考察し、そのエピソード記述を資料にして、仲間と語りあいます。そうするとその語りあいの場には、保育の意味が浮かびあがり、取り上げられた子どもが立体的に立ちのぼってきます。保育を"記述すること、語りあうこと"は、まさに生きる意味の探求です。