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第1節 期ごとの保育第3期 私を表現する (10月第2週から12月第1週まで)1.遊びにみる表現ここにもしも遊べない子どもがいたら、それをどのように受けとめればよいのでしょうか。友だちがいないのか、遊びが見つからないのか、何かで拗ねてしまっているのか、そのいずれでもない遊べない子どもと出会ってしまうことがあります。素直に自分が表現できないのです。それは自分に自信が持てなかったり、自信を育ててもらう時間が充分でなかったりと、遊べない子どもの姿には、気持ちを持て余す様子が表現されています。では遊ぶ子どもの姿には何が表現されているのでしょう。もくもくと遊ぶ子ども、いそいそと遊ぶ子ども、いきいきと遊ぶ子ども、そこには遊びによって充足している気持ちが表現されています。それをヴァイタリティアフェクト(生き生きとした情緒、力動感)といいますが、これこそが意欲の水瓶を醸成するもととなるのです。 |