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第3節 保育の目標 私たちの目あて2.大切な人と、ともに生きるここまで何度も取り上げてきたように、子どもは自分をとり巻く人たちの中で大きくなってゆきます。うれしいことやつらいことに出あったとき、周囲の人から共感してもらい、ときには慰められて、うれしいことを自分にとってうれしいこととして、つらいことを自分にとってつらいこととして、自分の中に収めてゆきます。子どもは、幼ければ幼いほど周囲の人の言動によって自分の行動が左右されますが、大切なのは目に見える行動だけではなく、その行動を動かす気持ちや思いです。気持ちや思いは心にその根があります。うれしくなったり、つらいと感じたり、もう一度やってみようと思ったり、諦めてしまったりといった感情や意欲のもとになる心が育まれることこそが、重要なのです。 |