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第3節 保育の目標 私たちの目あて1.もうひとりの自分と、ともに生きる今夜は何を食べようか、どんな服を着て出かけようかなどと、人はいつも考えています。そのような日ごろの些細なことばかりではなく、"あんなふうに云うんじゃなかった"と、人を傷つけてしまったひとことをふり返って後悔したり、"あの人はどう思っているんだろう"などと、相手の気持ちが知りたくなったりしたとき、人は自分の中の、もうひとりの自分と対話します。そのもうひとりの自分が自分に甘いと、容易なほうへ、楽なほうへと逃げようとします。とはいうものの、自分に厳しすぎて、本来の自分がぽきっと折れてしまっては本も子もありません。ですから、ほどほどのもうひとりの自分を自分の中に育てて、うまく折り合いをつけながら生きてゆくことが大切になります。 |